「投資を始めたけど、どんな本を読めばいい?」「貯めるだけで目標がなく、何となく不安…」そんな悩みを感じていませんか。
今回紹介するのは、ビル・パーキンス著『DIE WITH ZERO(ダイ・ウィズ・ゼロ)』。
この本は「どうお金を使うか」に焦点をあて、人生の満足度を最大化するためのルールを示しています。
投資や節約をして資産を増やすことは大切ですが、同じくらい「お金をどう使うか」も重要です。この記事では本の概要、学び、そして私自身の感想をまとめました。
本の基本情報
本書のテーマは「死ぬときにお金を残さず、経験に投資して人生を最大化する」という新しい価値観です。
著者自身はヘッジファンドマネージャーとして大きな成功を収めましたが、同時に「人生は経験の合計である」と提唱。資産形成だけにとらわれず、経験や思い出にこそ投資すべきだと説いています。
この本で学べること
お金は「貯める」より「使い切る」ことに価値がある
本書の最大のメッセージは、お金を死ぬまでに使い切ること。
無駄に蓄えるよりも「今しかできない経験」に使うことで、人生の幸福度は大きく高まります。
人生には「賞味期限」がある
体力や年齢によって楽しめる経験は変わります。
例えば、世界一周旅行や子どもとの思い出作りは若いときにしか実現できません。著者は「タイムバケット」という概念を使い、年齢ごとにやりたいことを仕分けする重要性を説いています。
資産の受け渡しもタイミングが重要
「子どもに死ぬ前に資産を渡す」ことが、本当に子どものためになるのか?
著者は、子どもが最も必要とするタイミングで資産を渡すべきだと語ります。この視点は私自身に強い衝撃を与えました。
「思い出の配当」を意識する
投資家にとって馴染み深い「配当」を人生経験に置き換えた考え方です。
例えば旅行で見た景色や家族との体験は、後から思い出すたびに幸福を与えてくれます。これは時間が経つほど効果を発揮する「複利」のようなもの。投資家なら共感できる考え方だと思います。

家族でプール旅行に出掛けた時の写真が机に飾ってあります。
写真に写る家族の笑顔を見るだけで、当時の思い出が蘇ります。
初めて子連れで遠出する緊張感やプールに興奮する子供の様子を思い出し、幸せな気持ちになります。これが複利効果ですね。
実際に読んでみた感想|人生の設計図を描ける一冊
私はこの本を「ベストセラーだから」という軽い気持ちで手に取りました。
ところが読み進めるうちに、自分の人生設計を根本から考え直すきっかけになったのです。
特に「タイムバケット」の考え方は衝撃的でした。
定年後に自由な時間を楽しもうと思っていましたが、実際に仕分けしてみると「子育て」「体力が必要な旅行」などは今しかできないことばかり。
もし先延ばしにしたら、一生やれずに後悔するかもしれません。

読後は、やりたいことを年齢ごとに書き出し、優先順位をつける作業を始めました。これにより、今後の資産形成の意味もより明確になったと感じます。
こんな人におすすめ
『DIE WITH ZERO』は以下のような人に特におすすめです。
お金を増やすことがゴールではなく、幸せを感じるための手段であると気づかせてくれる一冊です。
まとめ|「お金の使い方」を教えてくれる貴重な書籍
『DIE WITH ZERO』は、お金の「使い方」を通じて人生の優先順位を見直す本です。
投資や節約に真剣に取り組む人こそ、この考え方を知ることで「貯める目的」が明確になります。
私自身も、読後に人生設計を描き直す大きなきっかけを得ました。
あなたもこの本を手に取り、自分の「やりたいことリスト」を作ってみませんか?
👉 『DIE WITH ZERO』をチェックする
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